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本家サイト「Queen of the Night」の更新情報や日々の戯言・ゲームプレイ記などを連ねる闇鍋的な場所です。
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2024/11/24 (Sun)

 睡眠は変わらず避難場所の小屋で取り、今日も出勤した。
 昨日よりはだいぶ状況が把握できたとは思うが、今日も連絡やら入荷・出荷の調整やら在庫確認やらであっという間に時間が過ぎていく。

 そんな慌ただしく過ごしていた、午前中。
 本社(東京)の社長から、原発がまずいので避難した方が良いかも知れないとの連絡が入った。
 職場は一時騒然となり、工場を閉めて自宅待機にするという話すら持ち上がる。
 が、冷静に情報を仕入れていくうち、避難指示が半径20km、屋内退避が30kmとのことで、一応、その範囲からは逸れていた。よって、業務続行となる。
 けれど、職員の中には不安で泣き出し、帰宅したいと訴える者もいた。
 仕事なんかより、子供や家族を優先したいと。
 当然のことだ。わたしだって、正直帰りたい。
 常務取締役はそういう者を責めたりはせず、帰宅させてやった。業務は残った者達で続行となる。
 ちなみに会社の位置は、原発から直線距離で60km未満。
 同程度の距離の取引先では、自主的に自宅待機などになった会社も幾つもあった。
 また、燃料の問題も浮上してくる。
 明日から同じ方面の職員は乗り合わせで出勤することになった。

 帰宅し、避難小屋へと顔を出すが誰も居ない。
 母屋の電気が点いていたのでそちらへ行くと、小屋ではなく茶の間へ居所を移したとのことだった。
 危険だろうと何だろうと、やはりいつもの場所の方が良いのだろう。
 わたしも小屋から家へと荷物を移した。

 夕飯は野菜の端材などを使って鍋にした。
 こんな状況でも温かいものが食べられるだけ幸せだと思う。
 また、母が給水所から水を汲んできてくれていたので、水を飲むことも出来た。
 原発の避難範囲が広がったことを受けて、妹が、
「ア〇リカの救助用ヘリすら一時撤退させた我々は、これを機にジパングから独立してフクシマという国を建国し、原発の脅威を盾に世界を支配するのだー!!」
 などと言っていた。
 何とも平和なことで何よりだ。

 しかしながら、いつどうなるか判らない厳しい状況なのは確か。
 原発の現場で頑張っている人達がきっと何とかしてくれると信じてはいるが、不安は消えてくれない。
 わたしは未だ片付けの続きに着手できていない自分の部屋から、LANケーブルを1本、茶の間へと引いた。
 久し振りに、オンラインゲームへログインする。
 要するに現実逃避だが、今のうちに皆の顔を見ておきたいと思ったのだ。オンラインゲームで顔を見るという表現もどうなのかとは思うが。
 ログインすると、多くの仲間達が心配して声を掛けてくれた。
 掲示板の方にも、近況報告の書き込みの後に心配して書き込んでくれる人も多くいた。
 この声が、いつも沈みそうなぎりぎりの場所に居る気持ちを浮上させてくれる。
 平日なのでログイン人数的にどうかと思っていたが、考えていたよりも多くの人と会話することが出来て嬉しかった。
 が、会話している途中、静岡で大きな地震が発生する。
 あちら方面の人もいたので心配だったが、何とか無事のようで安心した。
 それにしても、また震度6……
 どんどん被災範囲が広がっていく。
 全国的に、皆、不安なことだろう。

 現実逃避の時間はあっという間に過ぎていった。
 また、余裕があればログインしたいと思う。

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