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本家サイト「Queen of the Night」の更新情報や日々の戯言・ゲームプレイ記などを連ねる闇鍋的な場所です。
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2024/04/26 (Fri)
 日曜、開店したというホームセンターへ足を運んでみた。
 目的は猫のごはん。先日足を運んだホームセンター兼スーパーでは若干値上がっていたのだが、こちらでは震災前の値段で購入することができた。
 店内はあちらこちらの天井や壁が崩落している。
 高く積み上げ展示してあった家具類の中には、展示されなくなっていたものもあった。地震で破損してしまったのかな……などと予想する。

 今日から開店したというスーパーに母が行ってきてみたそうだが、物価が高いのだという。
 確かに、何度か訪れている別のスーパーでも安くはない印象を受けた。
 収入を得ることが困難になってきているというのに、物価をつり上げられたのでは悪循環だ。とはいえ、店側の事情もあるのだろうしあまり強くは言えないが。

 収入といえば。震災の影響による失業や雇用延期が目立ってきているが、かくいうわたしが在籍している会社も、新卒で採用予定だった十数名の入社をひとまず1ヶ月、延期している。
 けれど、わたしの担当している取引先からの注文数も明らかに減っているし、全体的にそう。4月半ばに採用したところで、やっていけるのかどうか……
 そう思うと、自分の在り方について考えてしまう。
 と、これはただの愚痴になるので割愛するが。

 今日、野地栽培野菜等の出荷規制問題で自殺した福島県の農家のニュースが報道された。各所で公表されているので、知っている方も多いと思う。
 直接話したことなどは無いが、とても近い場所に住んでいる方だった。
 その方はキャベツ農家で、様々な土壌や品質の改良を重ね、誇りと拘りを持って取り組んでいる方だった。
 明るくない話題、不安、恐怖などが続く中でも何とか頑張っていた最中での出荷規制。今まで自分がやってきたことの全てが失われたと感じても不思議では無いように思う。
 だからと言って自殺、と思う者もいるだろうけれど、そのくらい、実際の現地の農家達は深く悲しみ、嘆き、苦悩しているのだ。
 安全性を鑑みて出荷に制限を掛けるのも方策だが、制限を掛けられる側の保障・心中のケアを早く何とか打ち出さないと、また同じ犠牲者が出ないとも限らない。
 首相の視察で対応が遅れた云々言っていじっている場合ではないと思う。
 そんなどうでも良いやり取りをしている間に、どんどん心境はマイナス方面へ傾いていっているのだ。
 具体的にどう保障するのか、容易なことではないのは重々承知の上だが、早く方策が打ち出されないものだろうか。


 一通の手紙が、わたし宛に届いた。
 近くに住む親戚の方から。
 その方の家は住めるような状態ではなく、ひとりの夜がとても怖くて、別の親族の家で寝泊りしている。そんな状況のため、近く、埼玉にいる親族の家に引っ越すことになった。
 だから、猫の面倒を見てくれないかと。
 そんな内容だった。
 親族の家に、猫までは連れて行けないのだろう。
 猫がひとり増えたところで今更なので引き受けることにした。
 ……とはいえ、わたしも、いつまでこの場所で生活していけるのだろうか。

 ここ数日、どこぞから派遣された被災を受けた家の安全性査定の調査員が、地元の家々の建物の強度調査を行っていた。強い余震が来た際に家に避難していても大丈夫かどうか、住民への警告と指針とするためだ。
 わたしの家に調査員は来なかった。
 この地区は家と家との距離がある程度あるため、例え崩れても周囲に被害が出ないからだそうだ。
 思わず乾いた笑いが出た。
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 水道から水が出たー!!

 試験的のようなので、勢いにむらがある&少し白っぽく濁ってはいるが。
 よく頑張ってくれた、水道修理の人。
 だが未だ漏水箇所が酷く、水量確保のため夜9時~朝7時までの計画断水は続いている。日中洗濯が出来るだけでも幸せだが。
 今日は早朝の景色は雪をかぶり、朝は少しだけ降ってもいたが、その後は晴れのようなそうでもないような微妙な天気だった。明日からは晴れが続くという。洗濯日和だ。
 洗濯といえば。わたしの住む町では、今日から避難所で暮らす人たちの為に、コインランドリーの無料解放などを行うことになったらしい。多くの人が利用したとのことだ。

 物流も、ましになってきた気配が伺える。
 未だ営業はまばらだが、今日は被災後初めて、ガソリンを補給することが出来た。
 また、近所のコンビニの1人あたりの購入個数規制が少なくなり、安定して物が並ぶようになってきている。
 すいーつはまだ無いけど!
 サンドイッチなども並ぶようになり、夕方になってもパン類が残っていた。
 今日は思わず粗挽き黒胡椒せんべいを買ってしまった。タピオカいちごミルクは妹に毒見をさせようか迷ったが、結局やめた。

 よく利用していたホームセンターも日中は開店しているという。
 明日は休みなので、猫のごはんを求めがてらホームセンターへ足を伸ばしてみようと思う。

「顔を洗おうとして痛いと思ったらめがねをかけたままだった」
「温泉に行ってシャワーを浴びて、なんか視界に水滴が映ると思ったらめがねをかけたままだった」

 以上、被災後にすら発揮された非常に和む友人のエピソード。
 わたしは彼女が稀代の天然だと信じて疑わない。



 今日は退社する頃から雪が降った。少し湿気の高い、雨交じりの雪だ。
 傘を持ち忘たので、少しだけ浴びてしまった。けれど、わたしの毛根は不滅だと信じている。きっと大丈夫……うん、きっと。

 相変わらず明るくない話題ばかりが続く。

 農作物の出荷関連状況。
 今の時期、実家では苺の出荷がメインだが、もはや1パック平均300~400円の売値だったものが、170円程度まで落ちているそうだ。そしてそれだけ、集荷時の引取値も落ちているということ。
 きゅうりなども出始めたが、この時期だと10kg3000円程度が引取値の相場らしいが、現在なんと500円……
 まさかのワンコイン。
 ハウス栽培の農作物ですらこの有様だ。
 明らかに、収穫までに掛けた費用や労力に見合っていない。それでも引き取って貰えるだけましなので出荷はするのだというが。
 それも、明日までは集荷に来てくれるが、その後の見通しとしてどうなるか判らないのだそうだ。
 水源が決壊した影響で、今年は田んぼもまともに作れない。
 食べていけるのかどうかすら危うい状況。
 出荷自粛措置などで被害を受けた農家の支援を徹底したいという発表があったようだが、本当に、全ての苦しむ農家へ手を差し伸べてくれるのだろうか。
 国が指定した物以外でも苦しんでいる人は沢山いる。その人たちの声は聞こえているのだろうか。その人たちに差し伸べられる手はあるのだろうか。
 この先も永く根差したこの故郷で、ささやかな実りを喜びながら暮らしていくことが出来るのだろうか。
 風評の被害の広がりようは、それがそのまま、受けた者たちの苦しみの大きさを現していると言っても過言では無いように思える。

 死者も1万人を超えたが、全容は明らかにならない。きっとまだまだ増えるのだろう。
 特に津波被害のあった土地は、侵食する水の所為で捜索も進んでいないとのこと。福島県沿岸も、避難指示の影響で捜索すら出来ていない。きっと沢山の亡骸が、今も見つけてくれるのを静かに待っている。
 そういう人たちにも、早く安らかな寝所が与えられることを願うばかりだ。
 こればかりは、現地で事態収拾の為に奔走している人達の成果を待つしかない。
 本当に、何度も思うが……願うだけで何も出来ないのが悔しい。

 明日は土曜だが仕事。こんな時によくやると思うが、復旧してきた取引先もあるので、行きたくないとも言っていられない。
 それが自分のやるべきことなのかどうかは判らないが、今はやれることをやるしかないのだろう。


 本日までの、わたしの地元の水道復旧率は85%。
 わたしの家は未だ断水状態だが、同じ地元の友人の家では水道が出るようになったとのことだ。但し、地元全域の水道管内の漏水が酷いため、水の威力は弱いようだが。
 日中のある程度の水量を確保するため、復旧が進んでいるとはいえ地元全域、夜9時から早朝までは断水が行われている。計画停電ならぬ計画断水だ。
 そんな感じで上水道はぼちぼち進んでいるようだが、下水の方は未だ芳しくない模様。
 とりあえず上水道。頑張れ、水道修理の人っ!!
 22日、23日は、殆ど仕事→睡眠のみの繰り返し。
 取引先が稼動し始めたこともあり、なかなかの激務だった。正直何をしていたのかはっきりと覚えていない。タイピングのしすぎで腕が筋肉痛になった。
 そんな訳で、乗り合わせで出勤していたのだが帰宅時間が一緒の人達と合わなくなってしまったため、今日から落ち着くまでは単独で出勤させて貰うことになった。
 久し振りのフリーダム。
 出勤前にコンビニにだって寄れてしまう。
 最後に来た時は面白いほどに閑散としていた陳列棚だが、今日は色々なものが並んでいた。随分と物流が回復してきたのだろうか。しかしたばこは売り切れだった。たばこの棚が空という光景もなかなか見れるものではない。
 スイーツ系は無かったが、お菓子類、お弁当などが並んでいた。
 朝食を食べ損ねていたので、パンと温かいお茶を購入。そんなことがこんなに幸せだっただろうか。

 仕事の方は、断水は続くがとりあえず今週は生産可能とのことだが、新たな問題が浮上してきた。
 農作物や生乳などの出荷規制は大きな問題となっているが、食品ではない勤務先の会社の製品まで、放射性物質の測定をしてから納品出来ないのかという話が出ているらしい。
 もしかしたら荷受け拒否されるかも知れないと……何ともやるせない話だ。
 運送会社系の出荷規制区域にもばっちり入っているため、仕入れ商品の仕入れも困難。
 会社だけが創業を続けられたとしても、それでは何の意味も無い。
 風評被害の波紋が大きく広がりすぎて、笑えないが笑うしかない。
 安全だから店頭に並んでいる筈の商品だって、福島県産だからという理由だけで避けられるのが現実。実際、スーパーで福島県産のキャベツを手に取って「いやだわ、福島県産じゃないの!」などという会話をしている奥方様方の様子を、某都へ住む弟の友人が目撃しているそうだ。
 ニュースで幾ら安全性を訴えたところで、実際の消費者にはそういう考えの方々が多いのが現実。
 わたしの実家の作物だって、出荷したところで売れるかどうか判らない。

 事態が収まれば、いずれは消えるだろう。
 けれど、一度植えつけられた不安や恐怖はそう簡単に消えはしない。
 一体何年待てばいいのだろうか。気が遠くなる。
 福島県だけではない、規制が掛けられた都道府県の農家全てに言えることだろうけれど。

 ……どうも、暗い話になりがちだ。


 本日までの、わたしの住む町の水道復旧率は70%。
 わたしの家はまだ断水状態。
 もうちょっとだ、頑張れ水道修理の人!!

 県内の、屋内退避指示圏内の病院各所などに、患者の移送などの手が差し伸べられたなどという情報が公開されてきている。
 後手後手な対応が目立つ中、個人だろうと何だろうと動いてくれる人は動いてくれる。
 とても温かく、ありがたい話だと思った。

 明日からまた仕事に行かなければならないので、今日は休息の日とすることにした。
 朝は苺の収穫を手伝ったが、それ以降はのんびりと過ごす。
 雨が降っていた。
 この雨を一日中浴びていたら使用済み核燃料保存プールで泳げるようになるだろうか……なんて、どうでも良い冗談を考えながら。
 ようやく、何もなければインターネット接続も落ち着いて出来る環境になったので、今まで書きためた被災後の記録も、一挙公開してみた。
 時系列が判りやすいようにわざと過去の日付で公開したが、3月11日から20日までの被災地の記録はすべて今日公開したものだ。今後は、リアルタイムな日付で公開していこうと思う。
 酷い地域に比べればわたしはまだまだましな方だけれど、被災地に関する報道は宮城や岩手が目立ち、福島は原発の状態の話ばかりが際立っているな、と。あるにはあるが、大衆の目に留まるほどでは無いんじゃないのかな、と。
 そんな風に感じたので、それによって県民に何が起きているのか、不十分ではあるけれど、いち被災者の声として少しでも伝えられたらと思っている。

 今日、友人からこんな話を聞いた。
 友人の会社関係の人間が、東京へ向かい、警察の方とお話する機会があったという。
 その際に話の中で、「福島は被災地じゃないだろう」という内容の言葉を言われたのだそうだ。
 その警察の方がどういう情報を掴み、どういう状況でその言葉を言ったのかは知らないが……正直、言葉も無い。
 結局何を言おうとも、わたし達の声なんて届かないのかなと。
 そんな風にさえ思わされて、がっかりした。
 だからこそ、小さかろうと局地に比べれば被害が少なかろうと、わたしが見聞きしたこと、感じたことを記録に残したいと強く思ったのだ。

 昨日の記事や上で挙げたとおり、無関心だったり心無い対応だったりすることもある。
 一方で、福島県浜通りから避難してきた人々を無償で受け入れてくれた旅館があるなど、温かい対応をしてくれる人々も確かにある。

 今日は随分、福島県内の被災者を映した報道を目にしたが、それはもしかしたら県内だからなのかも知れない。
 県外で、こちらの被災地の報道がどの程度なされているのか。
 関心を持ち、その声にも少し耳を傾けて欲しいな、なんて。
 そんな風に思った。

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