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本家サイト「Queen of the Night」の更新情報や日々の戯言・ゲームプレイ記などを連ねる闇鍋的な場所です。
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2024/11/29 (Fri)
 7日深夜。
 大きな余震が東北を襲った。

 福島県中通りのわたしは、その時の震度は恐らく5弱だった。
 震度4と発表された場所と5弱の場所のちょうど境あたりに住んでいるのだが、4の揺れでは無かったように思う。
 被害の方は、家の中は棚の上の物などがある程度落ちてきた程度で済んだ。
 一番倒れ易そうな棚は父が必死で押さえていたので倒れることは無かった。
 玄関の壁の崩れが広がり柱が変な音を立てていた気がするが……気のせいということにしておく。
 まだ建っているから大丈夫。きっと。うん。平屋だし、うん……
 食器類なんかはもう割れるものが無いくらい本震で割れ尽くしているので問題ない。
 新しい食器を出す前で良かった。
 ライフライン方面への被害は無かったので、幸いと言える。
 猫も揺れるや否や颯爽と何処かへ逃げていったが、全員無事に戻ってきた。
 オンライン関係の友人にも沢山心配していただいた。ありがたい。

 と、わたしはこの程度で済んだけれど。
 復活したばかりのライフラインが再び止まるなどの状況に陥っている場所も沢山ある。
 人的被害は本震に比べ圧倒的に少なかったようだが、深刻なのは被災者の心のダメージだ。
 ようやく復興へ向けて歩き出したところの場所も多くあっただろうに、再び一からやり直さなければならない場所もあるのだから。
 いつまで、こんな状況と向かい合っていかなければならないのか。
 明るい気持ちを持てない者も多くいるだろう。

 それでも、悲嘆しているだけでは復興へ近付くことは出来ない。
 相変わらず、わたしに何が出来るのかなんて皆目見当もつかないが、出来ることを頑張っていこうと思う。
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 月も移ろい、だいぶ暖かくなってきた気がする。
 冷えに弱い人達にとってはまだ厳しい気候だが、少しでも和らげば良いと願うばかり。
 歪んだ風景もそろそろ見慣れてきた今日この頃。
 通勤途中、そんな風景の中を登校する小学生達を見かけて、そういえば今日が始業式の学校も多いのだなということに気が付いた。
 たくさんのものが失われていく中で、新しく始まって、着実に前へ進んでいくものも同じくらいある。
 ぼんやりとそんなことを考えた。


 周辺の近況。

 ガソリン。
 並ばなくても買えるようになってきた。
 値段はよく利用するスタンドでレギュラー155円/L、ハイオク166円/L。セルフだとマイナス2円くらい。

 買い物。
 スーパーの営業時間もだいぶ延びてきた。帰宅時間(平均午後6時前後)に開店している店もちらほら見掛ける。
 コンビニも夜8時くらいまでは開店している店も多い。
 一人あたりの購入制限や、空白の陳列棚も減ってきた。ただ、商品の種類はまだ少ない。
 店舗自体の被害が少ないお店は、ぼちぼち開き始めた。
 ドラッグストア、家電屋、飲食店なども。

 水道。
 上水道の復旧はほぼ終了したようだが、未だ漏水が酷く水量確保のための計画断水は続いている。但し、夜9時~早朝6時までと、時間は少し短縮された。
 水の濁りもだいぶ改善され、飲み水としても問題はなさそう。
 下水の方は深刻な様子。

 その他。
 本屋さんに新刊が並んでいた。
 運送会社の配達規制が少し前に解除された。今度、通販を試したい。
 酪王牛乳のパッケージ、福島県産と表示されていた部分が不自然に消えていた。大好きな酪王カフェオレは未だ店頭に並ばない。

 猫。
 野良猫が家の敷地内で出産したが、死産だった。

 嬉しくない話題。
 近所に住む方が、息子さんの居る東京へ最近まで身を寄せていたらしい。
 そこでタクシーに乗ったところ、福島県から来たと知るや否や、タクシーから途中で降ろされたそうだ。

 わたし達は汚染物質ではありませんよ?



 ……美味しいラーメンが食べたいなぁ。
 今現在の、ささやかな願望。
 水が出た、という報告を受けて歓喜した直後、会社の前の道路から噴き出してくる水。
 再び断水、水道管の工事着手。
 ……がっかり。
 昨日はそんな経緯があったものの、本日のお昼頃から会社の方にも無事に水が通った。
 会社の機械を回すにはどうしても水が必要なので、今までは地下水を汲んだりなどして対応していたが、明日からはその手間が省けそう。
 とはいえ、水量確保のための計画断水はまだまだ続いているので、フルに使えるという訳ではないが。
 あとは、漏水の修繕を頑張って貰うばかりだ。
 お風呂などに水を溜めてみると判るが、やはりまだ濁っていて、飲料水とするには抵抗がある。
 もう少し、水汲み生活は続きそうだ。

 そういえば、少し遡って日曜日のこと。
 ホームセンターへ行きがてら、開店している本屋さんを発見したので颯爽と立ち寄ってみた。
 3月15日以降の新刊は無く、入荷予定は未定とのことだったが、本屋さんという空間があるだけで何とも幸せだ。
 とてもタイムリーな設定を扱う漫画ということで気になっていたので、「COPPELION」を購入して読んでみた。
 エンターテイメントな分野では、現在、今回の震災に関する表現を自粛・中止にする動きが加速しているという。
 わたしは正直、エンターテイメント分野での自粛ムードは理解しかねる。
 この作品もそんなムードの影響を受けているようだが、連載中止にするような内容では無いと、読んでみて思った。
 ひとつの作品として純粋に楽しんで読ませていただいた。続きを楽しみに思ったし、今後も連載を頑張って欲しいとも思う。

 被災者の心境を考えての自粛ムードなのだろうけれど、例えば連載を中止したとして、かなり失礼なことを言うが……自己満足する人が多少出るだけなんじゃないのだろうか。
 上手くこの心境を伝えることが出来ないけれど、自粛って本当に復興に繋がるのかね?
 悲しみを共有することも必要かも知れないけれど……楽しむべきを楽しまない、喜ぶべきを喜ばないのもどうかしている。
 なんて、被災の一部を受けた人間が考えてみた。
 あくまで主観であることだけは強調する。

 自粛ムード然り、何事も過剰反応は良くない。
 うん、良くない。


 今日、取引先の会社のひとつからこんな連絡が来た。
 原発から半径80km圏内の会社とは取引しないことになったので、御社との取引もしばらく自粛したい。
 だ、そうだ。
 わたしの所属する会社は原発から60kmくらい。ばっちりアウト。
 その会社も東北地方の会社で、担当で対応をしていた営業さんは、同じ東北の会社として非常に恥ずかしいです、と、はっきりとその会社へ伝えていた。もうその会社とは今後の取引も無くなるかも知れない。

 一部ではこんな過剰反応もあるというお話。
 うん、良くない。
 日曜、開店したというホームセンターへ足を運んでみた。
 目的は猫のごはん。先日足を運んだホームセンター兼スーパーでは若干値上がっていたのだが、こちらでは震災前の値段で購入することができた。
 店内はあちらこちらの天井や壁が崩落している。
 高く積み上げ展示してあった家具類の中には、展示されなくなっていたものもあった。地震で破損してしまったのかな……などと予想する。

 今日から開店したというスーパーに母が行ってきてみたそうだが、物価が高いのだという。
 確かに、何度か訪れている別のスーパーでも安くはない印象を受けた。
 収入を得ることが困難になってきているというのに、物価をつり上げられたのでは悪循環だ。とはいえ、店側の事情もあるのだろうしあまり強くは言えないが。

 収入といえば。震災の影響による失業や雇用延期が目立ってきているが、かくいうわたしが在籍している会社も、新卒で採用予定だった十数名の入社をひとまず1ヶ月、延期している。
 けれど、わたしの担当している取引先からの注文数も明らかに減っているし、全体的にそう。4月半ばに採用したところで、やっていけるのかどうか……
 そう思うと、自分の在り方について考えてしまう。
 と、これはただの愚痴になるので割愛するが。

 今日、野地栽培野菜等の出荷規制問題で自殺した福島県の農家のニュースが報道された。各所で公表されているので、知っている方も多いと思う。
 直接話したことなどは無いが、とても近い場所に住んでいる方だった。
 その方はキャベツ農家で、様々な土壌や品質の改良を重ね、誇りと拘りを持って取り組んでいる方だった。
 明るくない話題、不安、恐怖などが続く中でも何とか頑張っていた最中での出荷規制。今まで自分がやってきたことの全てが失われたと感じても不思議では無いように思う。
 だからと言って自殺、と思う者もいるだろうけれど、そのくらい、実際の現地の農家達は深く悲しみ、嘆き、苦悩しているのだ。
 安全性を鑑みて出荷に制限を掛けるのも方策だが、制限を掛けられる側の保障・心中のケアを早く何とか打ち出さないと、また同じ犠牲者が出ないとも限らない。
 首相の視察で対応が遅れた云々言っていじっている場合ではないと思う。
 そんなどうでも良いやり取りをしている間に、どんどん心境はマイナス方面へ傾いていっているのだ。
 具体的にどう保障するのか、容易なことではないのは重々承知の上だが、早く方策が打ち出されないものだろうか。


 一通の手紙が、わたし宛に届いた。
 近くに住む親戚の方から。
 その方の家は住めるような状態ではなく、ひとりの夜がとても怖くて、別の親族の家で寝泊りしている。そんな状況のため、近く、埼玉にいる親族の家に引っ越すことになった。
 だから、猫の面倒を見てくれないかと。
 そんな内容だった。
 親族の家に、猫までは連れて行けないのだろう。
 猫がひとり増えたところで今更なので引き受けることにした。
 ……とはいえ、わたしも、いつまでこの場所で生活していけるのだろうか。

 ここ数日、どこぞから派遣された被災を受けた家の安全性査定の調査員が、地元の家々の建物の強度調査を行っていた。強い余震が来た際に家に避難していても大丈夫かどうか、住民への警告と指針とするためだ。
 わたしの家に調査員は来なかった。
 この地区は家と家との距離がある程度あるため、例え崩れても周囲に被害が出ないからだそうだ。
 思わず乾いた笑いが出た。

 水道から水が出たー!!

 試験的のようなので、勢いにむらがある&少し白っぽく濁ってはいるが。
 よく頑張ってくれた、水道修理の人。
 だが未だ漏水箇所が酷く、水量確保のため夜9時~朝7時までの計画断水は続いている。日中洗濯が出来るだけでも幸せだが。
 今日は早朝の景色は雪をかぶり、朝は少しだけ降ってもいたが、その後は晴れのようなそうでもないような微妙な天気だった。明日からは晴れが続くという。洗濯日和だ。
 洗濯といえば。わたしの住む町では、今日から避難所で暮らす人たちの為に、コインランドリーの無料解放などを行うことになったらしい。多くの人が利用したとのことだ。

 物流も、ましになってきた気配が伺える。
 未だ営業はまばらだが、今日は被災後初めて、ガソリンを補給することが出来た。
 また、近所のコンビニの1人あたりの購入個数規制が少なくなり、安定して物が並ぶようになってきている。
 すいーつはまだ無いけど!
 サンドイッチなども並ぶようになり、夕方になってもパン類が残っていた。
 今日は思わず粗挽き黒胡椒せんべいを買ってしまった。タピオカいちごミルクは妹に毒見をさせようか迷ったが、結局やめた。

 よく利用していたホームセンターも日中は開店しているという。
 明日は休みなので、猫のごはんを求めがてらホームセンターへ足を伸ばしてみようと思う。

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